注釈
制限状態時のAPI呼び出しの無効化と制限開始・終了時の通知バー表示は 2025/06/26 のリリースで導入される予定です。
VCI通信流量制限機能#
VCI通信流量制限とは#
VCI通信流量制限とは、ルーム全体の動作の安定化のために通信量を監視・制限する機能です。 この機能は、クライアントやサーバーの APIの秒間リクエスト数 (RPS : Requests Per Second ) に応じての警告状態や制限状態を表現し、制限状態中は 対象API の呼び出しを無効化し実行しません。
制限の対象#
対象API#
本機能において制限の対象となるのは、以下のネットワーク通信を行うAPIです。
-
ExportMaterial._ALL_SetColor()
、ExportAssets._ALL_SetText()
などの接頭辞が_ALL_
である関数
対象の通信#
本機能において制限の対象となるのは以下の通信量です。
通信量の詳細については、通信量の種類と計測方法 をご確認ください。
通信状態#
対象の通信 における各通信量ごとに許容値が設定されています。 この許容値に近づいた場合は警告状態となり、超過すると制限状態となります。 制限状態になると、対象API の呼び出しが無効化される可能性があります。 なお制限状態は一時的なものであり、通信量が低下すると解除されます。
制限状態の挙動#
各通信の制限状態の挙動は以下の通りです。
制限状態 |
条件 |
挙動 |
確認方法 |
---|---|---|---|
サーバー制限状態 |
サーバー送信量が許容値を超える |
自身が参加するルームの参加者全員の環境において、送信量の多い順にVCIインスタンス単位で対象APIの呼び出しが無効化される可能性がある |
VCINetworkPanel のサーバー送信量 |
クライアント制限状態 |
クライアントあたりの送信量が許容値を超える |
自身のクライアントにおいて、送信量の多い順にVCIインスタンス単位で対象APIの呼び出しが無効化される可能性がある |
VCINetworkPanel のクライアントあたりの送信量 |
VCIインスタンス制限状態 |
VCIインスタンスあたり送信量が許容値を超える |
自身のクライアントにおいて、そのVCIの対象APIの呼び出しを無効化する |
VCINetworkPanel のVCIインスタンスあたりの送信量 |
通信状態の確認方法#
通信の状態や秒間リクエスト数 (RPS) を、以下の方法で確認できます。
VCINetworkPanel#
サーバー送信量や複数VCIの送信量を一覧できる SystemConsole 内の VCINetworkPanel と、特定のVCIインスタンスの送信量を確認できる ItemConsole 内の VCINetworkPanel の2種類があります。 これらのパネルに表示される送信量は、本機能の対象APIの呼び出しによる通信量に限定されます。
SystemConsole 内の VCINetworkPanel#
サーバー送信量 : サーバー送信量 (RPS) とサーバーの通信状態(通常:白色、警告状態:黄色、制限状態:赤色)が示されます。
クライアントあたりの送信量 : クライアントあたりの送信量 (RPS) とクライアントの通信状態(通常:白色、警告状態:黄色、制限状態:赤色)が示されます。
VCIインスタンスあたり送信量 : 送信量の多い順にVCIインスタンスがリストアップされ、各VCIインスタンスの送信量 (RPS) とVCIインスタンスの通信状態(通常:白色、警告状態:黄色、制限状態:赤色)が示されます。
また、 クライアントあたりの送信量(ピーク) と VCIインスタンスあたりの送信量(ピーク) では、自身のルーム入室時またはVCIインスタンス生成時から、現在までの最大送信量が表示されます。この値は SystemConsole を Use することでリセットできます。
ItemConsole 内の VCINetworkPanel#
VCIインスタンス送信量 : このVCIインスタンスの送信量と通信状態(通常:白色、警告状態:黄色、制限状態:赤色)が示されます。
また、 VCIインスタンス送信量(ピーク) では、自身のルーム入室時またはVCIインスタンス生成時から、現在までの最大送信量が表示されます。
確認・対応すべき点#
警告状態(黄色)を確認した場合
ルーム内に配置したVCIインスタンスの数を見直してください。
API呼び出し最適化ガイドを参考にVCIスクリプトを見直してください。
VCIインスタンス・クライアントの警告状態の許容値は、デフォルトで 150 RPS に設定されていますが、サーバー負荷により150RPSを下回る可能性があります。そのため、ルーム安定稼働のためにRPS値をできるだけ低く抑えることを目指してください
制限状態(赤色)を確認した場合
制限対象のVCIインスタンスをルームから削除してください。
ルーム内に配置したVCIインスタンスの数を見直してください。
API呼び出し最適化ガイドを参考にVCIスクリプトを見直してください。
通知バー表示#
制限状態開始時と終了時に、視界の前方に通知バーが表示されることがあります。(警告状態の開始・終了時には表示されません)
制限状態開始時
制限状態解除時