通信量の種類と計測方法#

VCI通信流量制限機能における通信量の種類と、その計測方法について説明します。

通信量の計測単位:RPS#

通信量は、対象APIの秒間リクエスト数(RPS)を合算して計測します。

例えば 1秒あたりのEmitの呼び出し数が1回、 ExportMaterial._ALL_SetColor()が1回であった場合、合算されて 2RPS として扱われます。

通信量の種類#

通信量にはサーバー送信量クライアントあたりの送信量VCIインスタンスあたりの送信量があります。

サーバー送信量#

サーバー送信量とは、自身が現在いるルームにおいて、サーバーからそのルーム内にいるすべてのクライアントへ送信される通信量の合計です。他のルームの通信量は、この値に影響しません。

図1: サーバー送信量
例えば、クライアントAが1RPSのデータをサーバーに送信した場合、そのデータが クライアントA・クライアントB・クライアントC にブロードキャストされるため、サーバー送信量は 3 RPS となります。

クライアントあたりの送信量#

クライアントあたりの送信量とは、自身のクライアントからサーバーへ送信する送信量であり、 自身のクライアント上の全VCIインスタンスの送信量を合算したものです。

図2: クライアントあたりの送信量
クライアント上に2つのVCIインスタンスが存在しており、それぞれが1RPSのデータを送信しています。そのため、クライアントあたりの送信量は合算されて2RPSとなります。

VCIインスタンスあたりの送信量#

VCIインスタンスあたりの送信量とは、自身のクライアントからサーバーへの送信量をVCIインスタンスごとに計測した量です。 これにより、どのVCIが多くの通信を行っているかを特定できます。

図3: VCIインスタンスあたりの送信量
各VCIインスタンスがそれぞれ1RPSのデータを送信しており、それぞれがVCIインスタンスあたりの送信量となります。